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ER図作成に役立つ4つのツール紹介—Mermaid、Figma、Miro、draw.io

ER図作成に役立つ4つのツール紹介—Mermaid、Figma、Miro、draw.io

ERマップとは

ERマップ(ER図)は、システム内のデータ構造を視覚的に表現する図で、エンティティ(データの対象)リレーション(関係性) を整理するのに役立ちます。例えば、ECサイトでは「ユーザー」「注文」「商品」などのエンティティがあり、それらの関係を明確にすることで、データベース設計の精度が向上します。

データベースの設計初期にER図を作成することで、データの流れや関連性を可視化し、開発チーム間の認識を統一できます。手書きで作成することも可能ですが、専用ツールを使うことでより効率的に作成・修正・共有 でき、設計の変更にも柔軟に対応できます。特に、大規模なシステムではER図の活用が不可欠 です。


ツール紹介

ERマップを作成する際、手書きでは修正が面倒だったり、共有が難しかったりすることがあります。そこで役立つのが、Mermaid、Miro、Figma、draw.io などのデジタルツールです。これらのツールを活用することで、スピーディーかつ正確にER図を作成でき、チームでの共同作業もスムーズになります

例えば、Mermaid はテキストベースでER図を作成でき、GitHubやVSCodeと連携可能です。Miro はオンラインホワイトボード型で、直感的な操作とリアルタイム編集が魅力。Figma はデザインツールながらER図作成にも対応し、プラグインで機能拡張できます。draw.io は完全無料で、テンプレートを使って簡単にER図を作成できます。

それぞれのツールの特徴を理解し、自分に合ったものを活用しましょう。


2.1. Mermaid

※Mermaidで作成

Mermaidは、テキストベースでER図を作成できるツール で、特にプログラマーや技術者向け のツールです。Markdownのようにシンプルな記法で記述できるため、コードの管理やバージョン管理が容易 なのが大きな特徴です。GitHubのREADMEやドキュメントに組み込めるほか、VSCodeやNotionなどの環境でも利用可能です。

コードでER図を作成することで、手作業によるレイアウトの調整が不要になり、設計の変更にも柔軟に対応できる ため、開発中のデータベース設計にも最適です。ただし、視覚的なインターフェースがなく、記法を覚える必要があるため、初心者にはややハードルが高い という点もあります。

エンジニア向けの効率的なER図作成ツール として、ドキュメント管理やチームでの技術共有に活用すると、大きなメリットを得られるでしょう。

特徴
        • テキストベースの記法:Markdownのようにコードを書くだけでER図が生成可能
        • GitHub・VSCodeと連携:バージョン管理がしやすい
        • 無料で利用可能
        • 適しているユーザー:プログラマー、GitHubでドキュメント管理をしたい人
        • 短所:コード記述が必要なため、初心者にはハードルがある

2.2. Miro

※Miroで作成

Miroは、オンラインホワイトボード型のコラボレーションツール で、ER図の作成にも対応しています。直感的な操作でエンティティやリレーションを配置でき、ドラッグ&ドロップで簡単に編集できるため、プログラミングの知識がなくても扱いやすい のが特徴です。

特に、リアルタイムでの共同編集が可能 であり、複数人で同時にER図を作成・修正できる点が強みです。リモートワークが普及する中、開発チームやビジネスチームでのブレインストーミングや要件定義の場面で活用しやすい でしょう。また、豊富なテンプレートが用意されており、ゼロから作成する手間を省けるのも魅力です。

一方で、無料プランではボードの数に制限があるため、大規模なプロジェクトでは有料プランの導入が推奨されます。視覚的に整理しながら、チームで柔軟にER図を作成したい場合に最適なツール です。

特徴
        • オンラインホワイトボードツール:直感的な操作でER図を作成可能
        • リアルタイム共同編集:チーム作業に最適
        • テンプレートや図形が豊富
        • 適しているユーザー:ブレインストーミングやワークショップを行うチーム
        • 短所:無料プランでは保存できるボードの枚数に制限がある

2.3. Figma

※Figmaで作成

Figmaは、デザインツールとして知られていますが、ER図の作成にも対応可能 です。特に、プラグインを活用することで、エンティティやリレーションを素早く作成できる のが特徴です。ドラッグ&ドロップで直感的に編集でき、デザインツールならではの柔軟なカスタマイズが可能なため、ER図を視覚的に美しく整理できます。

また、リアルタイムでの共同編集が可能 であり、複数のメンバーが同時にER図を作成・修正できるため、チームでのデータベース設計やシステム構築に適しています。他のデザインプロジェクトともシームレスに連携できる点も魅力です。

ただし、無料プランでは編集可能なファイル数に制限があり、大規模なプロジェクトでは有料プランが必要になる場合があります。デザインの自由度を活かしながら、チームでER図を作成・管理したい場合に最適なツール です。

特徴
        • デザインツールとして有名だが、ER図作成にも対応
        • プラグインを活用できる:ER図専用のプラグインがあり、効率的に作成可能
        • リアルタイム共同編集可能
        • 適しているユーザー:デザイナーやチームでの共同作業を重視する人
        • 短所:無料プランの機能制限があり、チーム利用では有料プラン推奨

2.4. draw.io

※draw.ioで作成

draw.io(diagrams.net)は、無料で使える高機能なER図作成ツール です。ブラウザ上で動作するため、ソフトウェアのインストールが不要で、手軽にER図を作成できる のが特徴です。Google DriveやOneDriveと連携できるため、クラウド上での保存やチームでの共有も容易 です。

また、ER図専用のテンプレートや図形が豊富に用意されており、初心者でも簡単に本格的なER図を作成できる ため、直感的な操作が可能です。ドラッグ&ドロップでエンティティやリレーションを配置でき、カスタマイズ性も高いため、業務用のデータベース設計にも活用できます。

一方で、視覚的な自由度は高いものの、リアルタイム共同編集機能は他のツールに比べて弱いため、個人での作業や、事前に設計したER図を清書する用途に向いています無料で多機能なER図作成ツールを探している方に最適な選択肢 です。

特徴
        • 完全無料で使えるダイアグラム作成ツール
        • ER図専用のテンプレートが充実
        • GoogleドライブやOneDriveと連携可能
        • 適しているユーザー:コストをかけずにER図を作成したい人
        • 短所:UIが少し古く、最新ツールと比べると直感的な操作性は劣る

ツール比較


まとめ

ER図作成ツールには、それぞれ異なる特長があり、用途や作業環境に応じた適切な選択が重要です。プロジェクトの規模や目的に合わせて最適なツールを活用することで、作業の効率化やデータ構造の整理がスムーズに進みます。

        • Mermaid はプログラマー向けで、コードを書いてER図を作成したい人に最適。
        • Miro はチーム向けのホワイトボードツールで、リアルタイム共同編集が強み。
        • Figma はデザインツールながらER図作成も可能で、プラグイン活用で効率化できる。
        • draw.io は完全無料で使える手軽なツール。コストを抑えつつ多機能なツールを求める人におすすめ。

どのツールもER図を明確に可視化し、データ設計を効率化するための強力なサポート を提供します。自分の作業スタイルやプロジェクトの要件に合わせ、最適なツールを選びましょう。

他にもNADJAではERマップについて解説・紹介しています。

ERマップをもっと活用していただけるように、完全ガイドを紹介しています。詳しくは下記をクリックして参考にしてください。

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