1. はじめに
Make.comは、さまざまなアプリケーションやサービスを連携させ、自動化ワークフロー(シナリオ)を作成できる強力なプラットフォームです。Blueprintは、これらのシナリオの設計図であり、他のユーザーと共有したり、再利用したりする際に非常に便利です。本記事では、Blueprintのインポート方法とシナリオテンプレートの活用手順を詳しく解説します。
2. Blueprintとは?
Blueprintは、Make.comで作成したシナリオの構成情報をJSON形式で保存したファイルです。これにより、シナリオの設定やモジュールの配置を他のユーザーと共有したり、別のアカウントやワークスペースで再利用したりできます。Blueprintには、シナリオ内のモジュール設定やフローが含まれますが、個人の接続情報(APIキーやパスワードなど)は含まれませんので、安心してご利用いただけます。
3. Blueprintのインポート手順
以下に、Blueprintをインポートしてシナリオテンプレートを使用する具体的な手順を説明します。
Make.comのアカウント作成
まだMake.comのアカウントをお持ちでない方は、以下の手順で作成してください。
- Webブラウザで「make.com」と入力し、トップに表示されるMake.comの公式サイトにアクセスしてください。
- 「Get started free」ボタンをクリックすると、以下の画像のような画面に遷移します。
- サインアップ画面で以下のいずれかの方法でアカウントを作成してください。
- Googleアカウント連携
- Facebookアカウント連携
- GitHubアカウント連携
- メールアドレスでの登録(メールアドレス、パスワードを入力)
「Hosting Region」は「EU」と「US」から選択できますが、どちらでも問題ありません。「Country」は「Japan」を選択しましょう。
- 「Sign up for FREE」をクリックし、画面の指示に従って会員登録を完了してください。
Blueprintのインポート
既にアカウントをお持ちの方は、以下の手順でBlueprintをインポートできます。
- Make.comにログインします。
- 画面右上の「Create a new scenario」をクリックして新規シナリオを作成しましょう。
上のような画面に遷移し、空のシナリオが作成されました。
- 画面下部の3点リーダー(…)をクリックし、表示されるメニューから「Import blueprint」を選択してください。
- 「Choose File」をクリックするとファイル選択画面が現れるので、事前にダウンロードしておいたJSONファイルを選択しましょう。最後に「Save」をクリックしてください。
- 保存したシナリオを一瞬で作成することができました。
- 画面下部の四角いアイコンをクリックし、シナリオを保存してください。
これでBlueprintの読み込みは完了です。あとは、各モジュールにご自身がお使いのサービスのアカウントを紐付けるだけでシナリオを作成することができます。
画像のシナリオでは、AirtableにSNS投稿用の文章や画像をストックしておき、Makeが情報を読み取って、各プラットフォームに自動投稿するというケースを想定しています。Airtalbe内にX、Facebook、LinkedInの投稿内容を別々のフィールドに保存しておけば、文章を少しアレンジして投稿することも可能です。
投稿のタイミングもスケジューリングして、曜日や時間の指定などもできるので、人間がやる作業は投稿文と画像を用意するだけです。複数のSNSを運用している方にはかなり時間の節約になるのではないでしょうか?
弊社カタログサイトでは、このような便利なシナリオを無料で多数提供しています。他にも便利なシナリオを探してみてくださいね!
4. 注意点
Blueprintインポートは、あくまでテンプレートを使用してシナリオ構築を効率化するためのものです。実際にシナリオを作成する際は、以下の点に注意してください。
- 接続情報の再設定:Blueprintには個人の接続情報が含まれていないため、各モジュールで使用するアプリやサービスへの接続を再設定する必要があります。
- モジュールの設定確認:インポート後、各モジュールの設定が正しく反映されているか確認し、必要に応じて修正してください。
- スケジューリングの設定:シナリオの実行タイミングや頻度を適切に設定し、意図した通りに動作するようにしてください。
Make.comの基本的な使用方法等については、以下のリンクもあわせてご参照ください。
株式会社NADJAでも、Make.comに関する記事を公開しています。ご興味がありましたら、ぜひこちらもご覧ください!
5. まとめ
Blueprintを活用することで、Make.comでのシナリオ作成や共有がより効率的になります。初めての方でも、上記の手順に従うことで簡単にBlueprintをインポートし、シナリオテンプレートを使用できます。注意点を踏まえつつ、さまざまな自動化ワークフローを構築してみてください。
シナリオ構築時にご不明点がある場合、弊社では構築サポートも承っております。
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