iPaaSツールの選定に困っていませんか?
業務の自動化や効率化を進める際、複数のアプリケーションを連携させるiPaaS(Integration Platform as a Service)ツールの選定に迷っている方も多いのではないでしょうか。特にMake.com(Integromat)とZapier、どちらを選ぶべきかが悩みどころです。これらのツールを正しく選択しなければ、ビジネスプロセスの改善に大きな影響を与える可能性があります。
ツール選びで間違うと、効率化どころか余計な手間が…
どちらのツールを導入すべきか適切に選定しないと、かえって業務効率を損ね、時間やリソースを浪費する可能性があります。例えば、十分なアプリ連携ができない、処理の複雑さに対応できない、ユーザー情報やサポートの不足でトラブルが解決できないなど、想定外の課題に直面することもあります。
Make.com(Integromat)とZapier、それぞれの特長を徹底比較!
そこで今回は、Make.com(Integromat)とZapierのの比較を通じて、それぞれの特長や使いどころを解説します。Make.com(Integromat)は、複雑な自動化シナリオを直感的に作成できる強力なツールで、API連携や条件分岐も可能です。一方で、Zapierは豊富なアプリ連携と多くのユーザーサポートを強みとしています。業務効率化のニーズに合わせ、どちらを導入すべきかが明確になります。
どちらのツールが最適か、今すぐ比較しよう!
そもそも、Make.com(Integromat)、Zapierはともにクラウド上で複数のアプリやシステム間でデータ連携を行うことが可能なWebアプリツールiPaaSです。 詳しくは下記記事をご覧ください。
iPaaSは様々な用途に使うことができます。普段の業務の自動化、効率化はもちろん、簡単なアプリまで作ってしまうことも可能です。どちらのツールも同じiPaaSですが、様々な違いがあります。
make(integromat)について
まずは、以下の記事でMake.com(Integromat)について詳しくご紹介しているので、ご覧ください。
Make.com(Integromat)の特徴
Make.com(Integromat)の特徴として下記があげられます。
- 独特なUI
- 分岐や繰り返し処理が可能
- ほぼ全てのアプリと連携可能
独特で分かりやすいUI
Make.com(Integromat)は左から右に流れるようにフローを組んでいくことができます。また、ドラック&ドロップでモジュール(※)を動かすことができ、見たまま設計が可能です。 例えばZapierだと、縦にフローを組んでいくので、沢山の処理があるとわけがわからなくなってしまいますね。
分岐や繰り返し処理が可能
Make.com(Integromat)は他のiPaaSとは違い、条件分岐(プログラミングだとif文)や繰り返し処理(for文)を扱うことができます。 例えば下記のような条件分岐も可能です。以下は『新しい Instagram メディア を Telegram Bot に送信』のシナリオ(自動化されたワークフロー)です。
これは他のiPaaSでは出来ないのでMake.com(Integromat)ならではですね。
ほぼすべてのアプリと連携できる
Make.com(Integromat)はURLを呼び出すHTTPモジュールがあるのでMake.com(Integromat)上に登録されてないアプリでもJSON等と組み合わせるとAPI連携をすることができます。 ノーコードツールなので、プログラミングは必要ありません。
make(integromat)の料金
Make.com(Integromat)の年間契約時の料金体系は下記の通りです
プランネーム | Free | Core | Pro | Teams | Enterprise |
料金/月 | $0 / 月 | $9~/ 月 | $16~/ 月 | $29~/ 月 | 要相談 |
オペレーション数 | 1,000回 | 1万~200万回 | 1万~200万回 | 1万~200万回 | 1万~200万回 |
アクティブシナリオ数 | 2 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
最大ファイルサイズ | 5MB | 100MB | 250MB | 500MB | 1,000MB |
最小間隔 | 15分 | 1分 | 1分 | 1分 | 1分 |
- オペレーション数:シナリオ内のモジュール(各ステップ)がアクションを実行する数
- アクティブシナリオ数:シナリオ=自動化されたワークフローをアクティブ(稼働)にできる数
- 小間隔:スケジュールされたシナリオ(自動化されたワークフロー)が自動で実行される時間の間隔
※オペレーション回数により月額の金額が変わります
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Zapierについて
続いてZapierについてご紹介します。Zapierはアメリカ生まれの自動化ツールで、認知度も高い事からご存じの方は多いのではないでしょうか。
Zapierの特徴
- 連携しているアプリが多い
- 使用している人口が多い
連携しているアプリが多い
Zapierは連携しているアプリが2000種類以上あり、iPaaSの中でも上位です。Slackやchatworkはもちろん、Notionや、Airtableなどのツールとも連携しています。
上記で紹介したMake.com(Integromat)にも同じアプリの連携はもちろんありますが、Make.com(Integromat)にはまだ無いが、Zapierにはある!といった内容があります。
Make.com(Integromat)ではHTTPモジュールを使って、連携していないアプリとも連携をすることは可能ですが、少しAPIなどの知識が必要になるため、自動化初心者の方にはオススメです。
使用している人口が多い
ZapierはMake.com(Integromat)と比べて使用している人口が多いため、ネットで検索すると沢山の情報があります。「Zapier Slack」と検索すると日本語でZapierとSlackに関する記事が出てくると思います。日本語での記事も多いため、英語が苦手な人でも安心です。
Zapierの料金体系
Zapierの年間契約の料金体系は以下の通りです。
プランネーム | Free | Starter | Professional | Team | Company |
料金/月 | $0 / 月 | $19.99~/ 月 | $49~/ 月 | $69~/ 月 | 要相談 |
タスク数 | 100回 | 750~1,500回 | 2,000~200万回 | 2,000~200万回 | 要相談 |
Zap 数 | 5 Zaps | 20 Zaps | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
アップデート時間 | 15分 | 15分 | 1分 | 1分 | 1分 |
- タスク数:作成したZap内で各ステップがアクションを実行する数
- Zap数:Zap=自動化されたワークフローをアクティブ(稼働)にできる数
- アップデート時間:Zap(自動化されたワークフロー)が自動で実行される時間の間隔
※タスク回数により月額の金額が変わります
Make.com(Integromat)とZapierの違い
今回は私の視点でMake.com(Integromat)とZapierの比べて表にしてみました。
make(integromat) | Zapier | |
操作性 | 〇 | △ |
見た目の分かりやすさ | 〇 | △ |
料金 | 〇 | 〇 |
その他情報量 | △ | 〇 |
難易度(※1) | △ | 〇 |
はじめての自動化・効率化であれば、すでに事例などが多いZapierだと導入しやすいのではないでしょうか。
しかし、すでにVBA(Visual Basic for Applications)等で自動化・効率化をやったことがあるという方や、自動化・効率化をもっと活用したい!という方はMake.com(Integromat)を少し触るだけで、「こんなに便利だとは・・・」と驚くこと間違いなしです!
※1:情報量の少なさや、すべて英語のページなので△としています。
自分に合ったツールで、業務自動化を加速させましょう!
今回の記事では、iPaaSのMake.com(Integromat)とZapierを比較し、その違いを紹介しました。
どちらのツールも業務効率化には欠かせませんが、Zapierは利用者が多く、豊富な情報が揃っているため、初めてiPaaSを導入する初心者の方やまずは簡単に自動化を試してみたい方におすすめです。
一方、Make.com(Integromat)では複雑な処理が可能で、HTTPモジュールを用いてURLを呼び出すことができるため、「もっと自動化・効率化をしたい!」と考える方や既にVBAや他の自動化技術を使用したことがある方に適しています。また、Make.com(Integromat)は使いやすく直感的なデザインを備えています。無料で利用できる範囲も広いため、今後長期的にオートメーションを利用した業務効率化を検討されている方にもお勧めです。
自分の業務に最適なツールを見つけて、効率化を進めましょう!
無料プランで今すぐお試し!自動化をスタートしよう!
Make.com(Integromat)とZapierはどちらも無料プランを提供しているため、今すぐ始めることができます。使い方を理解し、少しずつ自動化を進めることで、業務の効率化を飛躍的に向上させることが可能です。自分に合ったツールを選び、今日から業務自動化をスタートさせましょう!
なお、当社では、Make.com(Integromat)の導入支援やアプリ開発に関するサポートも行っております。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にご相談ください。
また、ビジネスにおいて重要な役割を果たすiPaaSツールの選択で迷われる方には、考慮すべきポイントを簡潔にまとめています。是非参考にしてください。