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「初心者でもわかるER図の書き方—最低限のポイントを押さえて、データベース設計を始めよう!」

「初心者でもわかるER図の書き方—最低限のポイントを押さえて、データベース設計を始めよう!」


データベース設計の第一歩として欠かせないのがER図(Entity-Relationship Diagram)です。ER図を描くことで、データ同士の関係性を視覚的に整理し、より効率的なシステム開発を進めることができます。しかし、ER図の作成は初心者にとって少しハードルが高いかもしれません。どのデータを管理し、どのように関連付けるべきかを迷うことも多いでしょう。
このブログでは、そんなER図の基本を丁寧に解説し、初心者でもスムーズにER図を作成できるよう、必要なポイントを押さえていきます。主キーや外部キーの設定、エンティティの洗い出しといった重要な概念も紹介しながら、ステップバイステップで進めていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

1. ER図とは?


ER図(Entity-Relationship Diagram)は、データベースの構造を視覚的に表すための図です。エンティティ(Entity)、属性(Attribute)、リレーションシップ(Relationship)という要素を使って、データの関係性を整理します。
簡単に言えば、ER図を使うと「どのデータを管理し、どのように関連付けるか」を一目で理解できるようになります。
例えば、アプリを開発する際に、「顧客」「注文」「商品」などのデータを管理する必要があります。それらがどのように繋がっているかをER図で表現することで、複雑なデータベース設計をスムーズに進められるようになります。

2. ER図の基本要素

ER図を理解するためには、まずその基本的な構成要素を知る必要があります。以下がER図の中心となる3つの要素です。

1. エンティティ(Entity)

エンティティとは、データベースで管理する「モノ」や「概念」のことです。たとえば、企業のデータベースでは「顧客」「商品」「注文」などがエンティティに該当します。

2. 属性(Attribute)

属性は、エンティティに紐づく個々の情報です。例えば、顧客エンティティには「顧客名」「住所」「電話番号」といった属性が含まれます。

3. リレーションシップ(Relationship)

リレーションシップは、エンティティ同士の関係を表します。たとえば「顧客」と「注文」は、顧客が注文を行うというリレーションシップで結ばれています。

3. 主キーと外部キーの重要性

ER図を描く際には、主キー(Primary Key)と外部キー(Foreign Key)を適切に設定することが重要です。

1. 主キー(Primary Key)

主キーとは、エンティティの中でデータを一意に識別できる情報です。例えば、「顧客」エンティティでは「顧客ID」が主キーとなります。主キーが設定されることで、データが重複しないよう管理され、検索や操作が効率的に行えます。

2. 外部キー(Foreign Key)

外部キーは、他のエンティティとの関連性を示すためのキーです。たとえば「顧客」エンティティには「注文ID」という外部キーが含まれ、これによって「顧客」が「注文」と結びつけられます。

※外部キー(注文ID(FK)))と主キー(注文ID)がリレーションシップでつながってる画像

4. ER図を書くステップ

ER図を書くための基本的なステップを以下にまとめます。

1. エンティティの洗い出し

まず、どのような「モノ」や「概念」をデータベースで管理するかを決めます。例えば、「顧客」「商品」「注文」などがエンティティになります。

2. 属性の決定

各エンティティが持つ属性を洗い出します。顧客の場合は「名前」「住所」「電話番号」、商品の場合は「商品名」「価格」などが該当します。

3. リレーションシップの明確化

エンティティ同士の関係を定義します。顧客と注文、商品と注文など、データの繋がりを明確にします。

4. 主キーと外部キーの設定

エンティティを一意に識別するために主キーを設定し、リレーションシップを表現するために外部キーを配置します。これにより、データ同士の整合性が保たれます。

5. よくあるミスと改善策

ER図を作成する際、よくあるミスとその改善策についても触れておきましょう。

1. 重複したデータの扱い

エンティティや属性の設計が不適切だと、重複データが発生しやすくなります。これを避けるためには、主キーを適切に設定し、データの一意性を担保することが大切です。

2. 主キーの設定ミス

主キーが適切でないと、データの整合性が崩れる原因になります。例えば、複数の顧客が同じIDを持ってしまうと、データベース全体が混乱します。

※画像は主キーと外部キーが一致していない例

まとめ


このブログでは、ER図の基本的な概念から具体的な書き方までを解説しました。
ER図は、データベース設計において非常に重要なツールです。正確なER図を作成することで、データベースが効率的に機能し、システム全体の整合性も保たれます。これでER図を用いたデータベース設計の第一歩を踏み出せるようになったはずです。次は、実際のデータベース構築に挑戦してみましょう!

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